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コラム 「今月のコラム」 須田秀規

当コラムは2度目になりますが、今回は漠然とですが近頃考えていることをお話したいと思います。それは「経営者のスケール」といったらよいのでしょうか、成功している事例には、経営者の目線が地元とか現状の事業の枠を越えたところにあてられていることが結構多いのです。 たとえば、経営革新計画作成で依頼のあったA社は、オーガニック野菜を使ったレストラン経営で培ったノウハウを活用して「オーガニック野菜を使ったケーキショップ」を「東京・自由が丘エリア」に開発する事業を計画していました。「流行の発信地として注目の集まる東京・自由が丘に店舗を開発することによって生まれるPR効果・ブランド形成効果に期待したい。」というのが構想当初からの事業者の狙いでした。 お話を聞いた段階で私は「いきなりの東京出店は非現実的ではないか」という印象を持ったものでしたが、経営革新計画の承認を受けて着手した事業は経営者の狙い通りの順調な展開を続けています。 対照的な例ですが、商店街で年々業績が低下している「ケーキ屋」さんの店舗改装計画のお手伝いでは、経営者の目線は既存事業の延長線・既存の商圏の枠を超えるものではありませんでした。現実的ではありますが、縮小する市場を視野に置いて行う事業にどれほどの可能性があるでしょうか、より大きなスケールを念頭に置いた計画ならば違った投資計画・投資内容になったはずです。 これらのことは、事業の可能性というものは発想段階での経営者の持つスケールで全く違ってくるものだということを考えるきっかけになりました。現実的であろうとすれば、経営者は往々にして現在の延長線上で物事を考え、それによって自ら可能性に枠を設けてしまうものです。でもその枠を超えて考えないと生まれない発想があるのです。事業経営者の資質には現実的であろうとする側面と夢想家である側面とを併せ持つ必要があるようです。経営者がどれほどの夢を描けるかによってその事業の可能性が決まります。これは支援する私自身にとっても言えることです。 自らの発想に枠をはめてしまってはいないか。これからの秋の夜長に、たまにはリスクや現実性を抜きにして、そんなことを考えてみるのもいいかもしれません。
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