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コラム 「今月のコラム」 須田秀規

須田経営相談所

健康な会社経営を支える町医者

 最近はメタボリックシンドロームとかで、肥満やら生活習慣病に関する風当たりが強くなってきました。私の家は代々肥満の家系で、祖父、父、叔父はみんな力士でいう「あんこ型」です。当然私自身そうなる遺伝子をしっかり受け継いでいるわけで、30歳を過ぎるころから幾度かダイエットに挑戦したものですが、その都度、遺伝子の力の偉大さを思い知るばかりで、近年は体重計を避ける日々を過ごしてきました。
そこに、国をあげてのメタボ対策です。友人の医師からは「体重を減らすことだな」と言われるまでもないアドバイスを受け、「またダイエットしなきゃなぁ」と雑誌や広告のダイエット記事を読んだりしましたが、とても自分にはできそうにない内容だったり、いかにも嘘くさい内容だったりと、行動に移せないまま日々を過ごしています。

そんな時に小耳のはさんだのが「レコーディングダイエット」という方法でした。それは岡田斗司夫氏が著者「いつまでもデブと思うなよ」で紹介したダイエット法で、日々摂取する食物とそのカロリーを記録することで、自分が摂取しているカロリー、食事の内容、間食などを自覚し、食生活の改善につなげるというものだそうです。

なんだか、「私のメタボ日記」みたいになってしまいましたが、このコラムで私のダイエット履歴をご披露しようというのではありません。この方法が「なるほどなぁ」とすんなり私の頭に入ってきたのは、ふだん私が支援先企業に実践していることに通じるところがあったからです。
というのは、経営改善をお手伝いする企業の多くが、問題点は自認していながらも「日々の経営行動」を自覚していないことが多いのです。そのような企業は私の体重と同じで、月次の試算表は税理士任せで、出来上がった試算表に目を通すだけ。その都度、売上が下がったとか、経費率が上がったとか、そしてその言い訳を自分で作って納得しています。
私は、経営改善を要する企業に対して経営者自身で試算表を整理することをお勧めしています。それは税理士の手で出来上がってきた試算表に目を通すだけでは自覚が生まれないからで、経営改善を要する企業にはそうなるべくしてなった企業風土・組織風土という根強い遺伝子があり、それを克服するにはまず経営者自身の自覚が欠かせないと思うからです。自分の手で資料を作成することによってまずは経営者の「自覚」を引き出したいのです。

企業経営も自己管理も同じ人間の行うことです。他人から売上を上げろとか、利益を上げろとか、体重を下げろとか、言われなくてもわかっていることを指摘されても、当人にとって白々しいばかりです。改善計画といって無理な売上計画を押しつけられたり、新事業の都合のよい業績見通しに頼ってみたりしても、結局は「自分がその気にならなければ」何も変わりません。

「毎日こんなに喰っているの?! これじゃ痩せるわけないなぁ」と自らが気付き自覚することから始めよう、とする「レコーディングダイエット」。この取り組みは案外本質をついたものに見えて、「ちょっと、やってみようかな」と思っているところです。

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