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頑固なこだわり

トチギの経営者さん!

十一代蔵元 薄井一樹

創業二百年を期し、酒造りの原点に回帰したい。初心に帰り、国の伝統文化を守っていきたい。田を耕し、人力で酒を造り、百年前の木桶で酒を仕込む。半世紀ぶりに木桶仕込みの復活です。地元に愛し愛され、自由で楽しい、笑いある酒を造りたい。そう切に願う、今日この頃です。

 当蔵は江戸時代後期の文化三年(1806年)にさくら市(旧氏家町)に創業、昨年二百周年を迎えました。
酒名の「仙禽(せんきん)」とは、仙人が住む清らかな世界(仙境)に飛び交う鳥(禽)すなわち鶴を意味し、蔵に降り立った鶴はまさに二百年という長寿を誇り、今後も蔵を守り続けるのです。

 そして創業二百年を期し、酒造りの原点に回帰したい。初心に帰り、国の伝統文化を守っていきたい。田を耕し、人力で酒を造り、百年前の木桶で酒を仕込む。半世紀ぶりに木桶仕込みの復活です。地元に愛し愛され、自由で楽しい、笑いある酒を造りたい。そう切に願う、今日この頃です。

原点回帰、木桶仕込みの復活

なんで今さら、わざわざ。
忘れ去られた、木桶を現代に復活させ、大昔の酒を復活させたい。日本人が忘れかけている、日本らしさやあたたかい何かを、きっと木桶は教えてくれるはずだ。

昭和30年ごろ、微生物の管理や扱いが安易なホーローや樹脂製のタンクに押され、木桶は酒蔵から姿を消した。さみしいと思った。木桶は、木肌や自然界に棲む微生物の働きや桶を取り囲む全ての環境によって微妙に味わいが変化する。何もかもがデジタルでインスタントなこの時代。こんな素晴らしい、ロマンが他にあるかぁ!

生酛・山廃仕込み

自然界の野生酵母を取り入れ、仕込む山廃仕込み。とことん時間と手間をかける事に、そんなに意味があるのだろうか。と、思うなら呑んでみて。木桶+山廃仕込みという、日本一古典的な製法は、スローでクラシックな、まさに伝統工芸品と呼ぶに相応しい作品に仕上がった。

地産地消

栃木県の地酒である限り、栃木県産の原料で酒を仕込みたい。これ当然の事。
仙禽では他県の原料を一切使用しない、栃木産の米・鬼怒川の天然伏流水・栃木県酵母を使用したオール栃木の酒、「葵日光」を誕生さた。そしてまず地元の人に飲んでもらう。これが地産地消。

手間を惜しむな その一

酒が伝統工芸品であるためには、手間を惜しんではいけない。気が遠くなるほど、ゆっくりとしたたり落ちてくるしずく酒。眺めていると、そこには物語りがあり、ただの工業製品ではない、あたたかい何かを感じるのだった。

手間を惜しむな その二

酒が伝統工芸品であるためには、手間を惜しんではいけない。首吊りによる袋搾りは、やはりガチンコの我慢比べだ。もっと楽な方法あるでしょ。今さらそんな事しなくたって。ってお父さん、これが日本が誇る、伝統工芸品なんですよ。

一物全体

「魚は頭から尻尾まで全て食す」「大根や葱は葉や根っこまで全て食す」といったように食物にはまるで無駄がない。そのような意味合いを持って生命体は生まれてくるからだ。お米もまたしかり。たくさん削ってはもったいない。だからお米をほとんど磨かず、米の味をしっかりと出した純米酒は旨い。精米歩合80%、骨太で豪快だ。これが一物全体。

大谷地下洞窟

江戸以前から採掘されてきた、栃木県の県都、宇都宮市の郊外大谷地区にある全国でも有数な大谷石の採掘跡地。この大谷採掘跡地は、1年を通して温度2~10℃、湿度80~98%の環境に恵まれたまさに天然の冷蔵庫。当蔵の秘蔵酒の他、生ハムやワインも眠る大自然の神秘が生きる空間。
ここで熟成させる事により、極上の旨さと深みが生み出されるのだ。

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