>>
コラム 「今月のコラム」 須田秀規

今、「宇都宮カクテル」が売れています。
この商品は、ご存知のように昨年、国の農商工連携事業の認定を受けて開発されたものですが、先日ビールを買おうと立ち寄った近所のスーパーで、思いがけずその「宇都宮カクテル」を見つけました。以来、お店に行くたびに見ていますが、これが結構減っています。開発した横倉社長にそんなお話をしたところ、当の本人は思いのほか渋い表情です。栃木県内では順調に売場を確保しているのですが、想定していた首都圏市場の開拓が思うように進まないようで、商談先のバイヤーは「宇都宮といえば餃子でしょ? 何で宇都宮でカクテルなの?」と、口を揃えて言うのだそうです。たしかに、「横浜カクテル」や「神戸カクテル」ならわかりますが、間違えやすい県庁所在地の都市名ランキングの上位に入るであろう「宇都宮」を、あえて商品名に冠することに、彼らは違和感を抱くのでしょう。どうも、「カクテルの街」と言っても、地元で盛り上がっているだけで、案外、首都圏のバイヤーは誰も知らないようです。
「北海道」や「四万十川」「京都」・・・など、既にご当地に一定のブランドが形成されている場合に、「○○の××」というような「ご当地商品=地域資源活用商品」が「全国区」に広がりを見せることは少なくありません。例えば「上河内=ゆず」というブランドの知名度は宇都宮近隣限定で、いきなり全国区に参入しようとしても売れるものではないですが、「馬路村」なら「=ゆず」というブランドが形成されているから、馬路村の「ゆず商品」が全国区に展開できるのです。上河内のゆず商品を全国区に展開するにはまず「上河内=ゆず」の構図を認知されなければならない、というわけです。
宇都宮で全国的な知名度といえば、やはり「餃子」ですが、「宇都宮=餃子」を定着させるには当事者の方々の大変なご苦労と時間を要したと聞いています。ちなみに、宇都宮アグリネットワークでは今年度も10件を超えるプロジェクトが支援事業として採択されました。今年度は特に「梨」を使った商品が多く寄せられましたが、「なぜ、宇都宮で梨なの?」という戸惑いも否定できません。どうせなら「餃子」という「勝ち馬」に乗って、餃子に合う「ビール」や「たれ」「付合せの漬物」などを「宇都宮の梨」で加工・開発することを考えた方がいろんな意味で発展性があると思うのですが・・・。
「宇都宮」のイメージや市場の大小を別にして、このように「ある定着したイメージを活用すること」「勝ち馬に乗る」ことで獲得可能なビジネスチャンスがないでしょうか、独自の技術や商品を開発することも重要ですが、中小企業の生き残りのヒントは、短絡的なようで案外、このあたりの視点の転換にあるような気がします。
そんなわけで、「宇都宮カクテル」は販路開拓の前に「カクテルの街=宇都宮」イメージの首都圏伝道の使命も背負って、意欲的な活動を展開しています。あの芸人に「宇都宮つったらカクテルだっぺよぉ。餃子食ってカクテル飲んでJAZZ聴くっつーのが宇都宮の正しい夜の過ごしかただっぺー。」とでも言わせて、サクラの「ブロガー」を使ってでも、「カクテルの街=宇都宮」のイメージを早く全国的に認知させたいものです。
... 話がうまくまとまりませんでした。「ごめんね、ごめんねぇ~」。
▲ページの先頭へ >>














































