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コラム 「黒字化への近道?」 恩田佳枝

税理士法人 あすなろ

経営者の不安を取り除き、企業に笑顔と感動をお届けする。

 こんにちは。税理士法人あすなろの恩田佳枝です。暑い日が続きますが皆さんお元気でいらっしゃいますか?今年は特に、節電の夏です。日常生活の中で様々な工夫をして涼しく過ごしましょうね。

 先日、国税庁から法人企業の実態調査結果が公表されました。これによると、赤字の会社は72.8%と過去最高になったとのことです。つまり、逆を返すと、黒字企業はわずか27.2%ということです。

 今回は、どうやったら黒字化するかを統計と弊事務所の分析から考えてみたいと思います。
TKC会計事務所関与法人の黒字企業割合
 TKCでは、全国のTKC会員の関与先20万社以上の決算書の数値からデータを分析し、TKC経営指標(BAST)を作成しています。それによると、TKC会計事務所関与法人全企業の黒字割合は41.8%です。これを自計化(会社の中のパソコンで財務管理をすることです。)しているか、経営計画を立てているか、書面添付(決算書だけでは分からない日々の会計処理や会計事務所に相談したことを書面にて税務署に報告することです。)をしているか等で分けてみると、自計化も経営計画も書面添付もしていない企業の黒字割合が36.2%なのに対して、自計化している企業は47.8%、自計化して経営計画を立てている企業は48.1%、自計化して経営計画を立てて書面添付をしている企業は48.7%と徐々に高くなっています。

弊事務所の分析
 これまで弊事務所も全員一丸となって、お客様の自計化、経営計画作成支援、書面添付をすすめてまいりました。なかなか良さをお伝え切れず、進んでいないこともありますが、弊事務所の分析をしてみて納得の結果が得られました。弊事務所のお客様の黒字企業割合は42.9%です。自計化も経営計画も書面添付もしていない企業の黒字割合は22.2%、自計化している企業の黒字割合は63.6%、自計化して経営計画を立てている企業の黒字割合はなんと100%、ですから自計化して経営計画を立てて書面添付をしている企業の黒字割合ももちろん100%です。

自計化すれば黒字になる?
 ならば、自計化をすればそれだけで黒字になるのかといえばその答えは、NOです。そんなに会社経営は甘いものではないのは皆さんご存知のことと思います。
 では、どうして黒字になるのでしょう?それは、会社の中で財務管理ができるから、会計事務所が月次でお邪魔する時にはもうすでに前月の業績が出ています。ですから、会計事務所はお邪魔をしたときに、現金出納帳の残高をはじいたり、伝票を書いたりするのではなく、入力データが間違えていないか、資産計上と費用計上の誤りはないか等の確認をして、すぐに前月の業績のお話ができるのです。そうすると、経営者さんは素早い経営判断ができ、対策を講じ、利益の出る経営ができるようになるのです。だから自然に黒字化していくのです。

 皆さんの会社ではいかがでしょうか?会計事務所さんに黙々と作業をしてもらっていないですか?せっかくですから、業績の話をして会社の黒字化につなげませんか?

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