>>

コラム「世界の特許事情」について 福田信雄

福田特許商標事務所

あなたのアイデア応援します!!

連日暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
いきなりですが、我が国において、近年の特許出願件数は減少の一途をたどっております。ちなみに、特許三極といわれる日本・アメリカ・EUの3カ国(実際のところEUは複数国の連合体ではあるが...)で、世界の特許出願件数の80%を占めるといわれており、その中でも日本とアメリカが群を抜いて多く、次いでEU、中国、韓国・・・と続いていたのが数年前までの現状でした。
しかし、ここ数年で各国の特許事情に様々な変化が起きており、既に日本・アメリカ・EUを特許三極ということ自体、おかしな感じがするくらいです。
というのも、ここ数年の中国の台頭は目覚しいものがあります。数年前に特許出願件数で日本を抜いた中国は、既にアメリカの出願件数も抜いて、世界トップの特許出願件数を誇っております。 一方、冒頭にも述べましたが、日本では全盛期で40万件を超える出願件数がありましたが、昨年(2010年)は30万件弱、全盛期の75%程度にまで出願件数が落ち込んでいるのが現状です。
実はこの特許出願件数というのは、その国の経済状況のバロメーターであると言われることがあります。事実、近年の中国経済は凄まじい勢いがあり、特許出願件数そしてその伸び率も、その中国経済の勢いに比例している感があります。逆に、近年の日本における出願件数の減少は、我が国における長引く不況の影響がそのまま反映されているのでしょうか・・・
もちろん、出願件数減少の要因については、不況だけが要因であるとは一概に言えるものではないと思いますが、この不況の影響で各企業が開発に予算を回せなかったり、特許出願にかかる費用負担を減少させるために、多くの発明・アイデアの中から厳選して出願を行う傾向にあるものと思われます。
天然資源を多く持たない我が国にとって、世界に誇れる財産って何だろうかと考えるとき、その一つが特許に代表される知的財産ではないでしょうか。そして、より良いアイデアがより多く特許として出願されることで、日本経済も不況を脱却できるのでは・・・なんて勝手に考えている今日この頃です。

▲ページの先頭へ >>